ダイヤモンドの4Cとは?最も大事な基準は?
ダイヤモンド

婚約指輪選びはダイヤモンド選びと言っても過言ではありません。…にも関わらず、そのダイヤモンドを選ぶ際に大切になってくる評価基準については、知らない人のほうが多いのが現実

ダイヤモンドの評価でよく聞くものは”カラット”の話ばかりですが、もっと多くの大事なポイントがあります。そこで、今回はダイヤモンドの品質基準である4Cを徹底解説。

きっとあなたは、恋人にプレゼントするダイヤモンドの探し方を知ろうとして、このページに来てくれたのでしょう。

当サイトであればきっとあなたのお役に立てるはずです。当サイトの情報で4Cの定義を正しく理解して、最高にカッコいいプロポーズとダイヤモンドリングで彼女を喜ばせましょう!

婚約指輪を購入するその前に。ダイヤモンドの4C基準を頭に入れよう

ここではまずダイヤモンドの品質を左右する4Cの定義について、簡単に解説してみたいと思います。

ダイヤモンドの4Cとは何を意味しているのか?


4Cとはカラー、カラット、カット、クラリティーの共通頭文字のCを取ったもの。世界各国の宝石鑑別機関では、この4Cを基準にダイヤモンドの品質を管理しています。

この評価基準はアメリカのGIA(米国宝石学会)がダイヤモンド市場の品質を明確にするために生み出した国際基準であり、他の宝石には独自の評価基準は設定されていません。

ダイヤモンドの4つの異なる側面からの分析基準は、婚約指輪を選ぶ際にも必須の知識になってくるので、正しく4Cを理解して一生に一度のエンゲージリングを選びましょう!

ダイヤモンドの評価基準4Cで最も重要なカット(Cut)


宝石の研磨を意味するカットは宝飾史から見ても、唯一技術面で退化することなく進化を遂げた要素。なおかつ、ダイヤモンドの4C評価基準の中で唯一人の手が介入して行われる加工技術に対する評価基準です。

ここではダイヤモンドの輝きを最大限に引き出す要素であり、特に重要な基準と言われるカットについてお話ししたいと思います。

ダイヤモンドのカットのグレードは5段階

ダイヤモンドにおける4Cのカットグレードは、Excellent 、Very Good、Good、Fair、Poorの5段階評価に別れています。4Cのカットグレードに関しては、単にカット面を多くすればグレードが上がるというものではありません。

ダイヤモンドのカット評価は、真上から見たときのダイヤモンドの直径や深さ、研磨面、パビリオン(カットしたダイヤモンドの下部にある尖った部分)、クラウン(横から見たときの境目よりも上の部分)などを総合的に判定し、グレードが決定されます。

つまりダイヤモンドの4Cにおけるカットとは、他の要素には無い非常に高度な加工技術と分析能力が必要なため、4Cの中でも特に重要視されているのです。

ラウンドブリリアントカットと4C(特にカット)との関係性


上記では、ダイヤモンドの4Cのカットグレードについて説明してきました。

実は、このカットという評価基準…4Cを構築したGIAではラウンドブリリアントカットにしか、このグレーディングシステムを適応していません。

つまりラウンドブリリアントカットを施されたダイヤモンドの

  • ブリリアンス(輝き)
  • ファイヤー(光の分散)
  • シンチレーション
    (キラキラと輝く煌めき)
  • ポリッシュ(研磨)
  • シンメトリー(対称性)

を総合的に判断し、最終的なカットグレーディングが5段階で評価されるのです。

その中でも4CのカットグレードがExcellent、さらにポリッシュとシンメトリーに関してもExcellentと評価されたものは、トリプルエクセレントと呼ばれ、人気を集めています。

ダイヤモンドにおける4Cのカットは、ラウンドブリリアントカットのみがカットグレードの対象になる

ちなみに購入したダイヤモンドには4Cを基にした鑑定書が発行されますが、こちらも、4Cが全て揃った鑑定書はダイヤモンドの中でもラウンドブリリアントカットを施したものにしか発行されないことも覚えておきましょう!

カラット(Carat)はダイヤの大きさではなく重量


ダイヤモンドの品質を図る4C基準の1つとして、Carat(カラット)というものがあります。4Cにおけるカラットの意味を、ダイヤモンドの大きさだと思っている方も多いですが、厳密にはダイヤモンドの重量を表す単位なのです。

4C基準ではダイヤの重さはカラットとポイントで表す!

ダイヤモンドの4Cにおける重量の測定は、精度が非常に細かい電子天秤によって小数点第2または3位まで測定されます。ダイヤモンドの4Cにおけるカラットは、一粒のイナゴ豆と同じ重量の分銅に由来します。

1カラット=0.2gが基準となり、重量が測定されていくのです。

また1カラットは100ポイントへの換算が可能で、分かりやすく例を出すと…

  • 2.5カラットのダイヤモンド:2カラット(200ポイント)と50ポイント
  • 0.8カラットのダイヤモンド:80ポイント

になります。

1カラット以下のダイヤモンドは、カラットではなくポイントとして呼ばれることも多く、25ポイント以下のダイヤモンドを通称メレダイヤと呼びます。(厳密には、国によってメレダイヤの基準は異なりますが…)

ダイヤモンドの値段は4Cのカラットに大きな影響を受けますが、他の4C要素であるカット、カラー、クラリティーとのトータルバランスも無視できません。

また、ダイヤモンドのカラット当たりの単価を求めるためには、価格÷カラットで簡単に把握できるので、婚約指輪選びの際に参考にしてみてください!

透明度を表すクラリティ(Clarity)はダイヤの個性!?

ダイヤモンドの4Cにおけるクラリティは、ダイヤモンド内部・外部における透明度の度合いを指します。

クラリティは永遠の輝きと言われるダイヤモンドの特徴を最も顕著に表している4C基準と言えるでしょう。

ダイヤモンドにおける4Cのクラリティは2種類ある!


ダイヤモンドの4Cの中で透明度を表すクラリティですが、それを表す指標はインクルージョンブレミッシュという2つの要素に分類できます。

4Cにおけるクラリティの分類を簡単に説明すると、インクルージョンはダイヤモンド内部における割れや裂け目、内包物のことを指し、ブレミッシュはダイヤモンド表面の傷や割れのことです。

ダイヤモンドの4Cにおけるクラリティグレードは、6つのカテゴリーに分かれ、更に11のランクに細分化されます。

グレードFLIFVery Very Slighty IncludedVery Slighty IncludedSlighty IncludedIncluded
和訳フローレスインターナリーフローレスごくごく僅かな内包物ごく僅かな内包物僅かな内包物欠陥
11段階評価内包物無し。完璧。プレミッシュのみ。ほぼ完璧。VVS1VVS2VS1VS2SI1SI2I1I2I3

FL(フローレス)
→10倍の倍率でインクルージョン、ブレミッシュが確認できない最高品質のもの。

IF(インターナリー・フローレス)
→10倍の倍率で、若干のブレミッシュのみ確認できます。

VVS(ベリーベリー・スライトリー・インクルーデッド)
→非常に微細なインクルージョンが見られる、10倍の倍率でも確認は困難。インクルージョンの度合いによって、VVS1、VVS2に分かれます。

VS(ベリー・スライトリー・インクルーデッド)
→10倍の倍率でインクルージョンを発見できますが、微小と判断されるレベルのもの。インクルージョンの度合いにより、VS1、VS2に分かれます。

Sl(スライトリー・インクルーデッド)
→10倍の倍率で、明瞭なインクルージョンを容易に見てとれるレベルのもの。インクルージョンの度合いによって、Sl1、Sl2に分かれます。

I(インクルーデッド)
→肉眼でも確認可能なインクルージョンがあり、透明度に影響を与える程度のもの。インクルージョンの度合いにより、I1、I2、I3に分かれます。

ダイヤモンドの4Cにおけるクラリティーに関しては、カット次第で目立たなくなることもあるので、あまり神経質になる必要はありません。

ただし、婚約指輪として贈るケースを考えると、最低でもVS2以上の4Cクラリティは意識しましょう!

また4Cのクラリティ評価が低く、多くの内包物がある場合も、羽状のヒビ(Feather)、雲状の結晶(Cloud)、別のダイヤモンドの内包(Knot)、全く別のガーネットなどの鉱物の内包(Crystal)など、4Cの透明度を図るものは個性的なものばかり。

そのため、あえて4Cのクラリティをダイヤモンドの個性として楽しむのも面白いかもしれません。

ダイヤのカラー(Color)は無色透明が基準になる!


ダイヤモンドの4C評価におけるカラーとは色合いの欠如を表し、徹底的に制御された照明下で、ダイヤモンドのマスターストーンと照らし合わせて、4Cのカラーグレーディング評価を行います。

ダイヤモンドの4Cにおけるカラー評価は23段階!

グレードColorlessNear ColorlessFaint YellowVery Light YellowLight Yellow
和訳無色ほぼ無色わずかな黄色味非常に薄い黄色薄い黄色
23段階評価DEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ

ダイヤモンドの4C基準におけるカラーグレーディングは、アルファベットで表されるカラースケールによって細かく分類されます。

ここでダイヤモンドの4Cのカラーグレーディングについて説明すると、


D、E、F(無色)

G、H、I、J(ほぼ無色)

K、L、M(フェイント・イエロー)

N、O、P、Q、R(ベリー・ライト・イエロー)

S、T、U、V、W、X、Y、Z(ライト・イエロー)

上記の表にあるように、これらの大まかな5つのカラースケール、計23段階の色分類に分けられます。

ダイヤモンドの明度と彩度の微細なコンビネーションによって、無色のDライン~ライトイエローのZラインの中から、ピッタリの4C評価のカラーが決定されるということです。

良質なダイヤモンドを選ぶ4C基準や価値観は異なりますが、D評価のダイヤモンドを選ばなくても、G~Jのカラー評価でも十分その透明感は実感できるはず。

また、俗にいうファンシーカラーダイヤモンドに関しては、上記のカラースケールではライトイエローのS~Zラインを超えた評価になります。

ピンク、ブルーにブラウンダイヤモンドなどをよく耳にしますが、それらはその色合いの強さにより、フェイント~ファンシービビッドまでの9段階に分類され評価可能です。

最後に補足としてブラックライト下で可視光を見せる「蛍光性」がありますが、通常これらはダイヤモンドの4C評価とは異なり、ダイヤモンドのカラー自体に直接的な影響は与えません。

蛍光性は天然ダイヤモンドである証拠と言えますが、強い青色蛍光を見せるものは「オイリー」と呼ばれ、ダイヤモンドの4C評価を下げる要因になることでも知られています。

まとめ


今回はダイヤモンドの4Cについて、分かりやすく解説してみました。

ダイヤモンドはまさに人の個性と同じく様々な様相を見せるので、カラットが大きければいい!という単純な評価でその美しさを図ることはできません。

4Cの優先順位こそ人それぞれですが、大まかな目安としてダイヤモンドの4CにおけるカラーはD~J、クラリティーはVS2以上、カットはラウンドブリリアントカットのトリプルエクセレント、カラットに関しては0.3カラット以上のものを選ぶことが出来れば、言うこと無しです。

ぜひ当記事を参考にしながら、お財布と相談しつつ、良質なダイヤモンド探してみてください。

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