お金はどうなる?税金は?子供は?お相手の家族との関係性は?
不安なんて、挙げればキリがありません。でも、当然…悪いことばかりではなく、良いことだってたくさんあります。
上で挙げたものも、人によってはメリットに成り得るものですし、考え方次第なところはあります。
そこで、当ページでは一般的な目線でみた結婚のメリット・デメリットについてご紹介します。
あなたがこれから歩もうとしている人生にはどんなメリットがあって、逆にどんなデメリットがあって、どこでリスクヘッジを取れば良いのか。
結婚におけるメリット・デメリットをきちんと理解した上で、安心して幸せな家庭を築いていけるようサポートします!
目次
男性が結婚することのメリットは?
まずは、男性目線で見た結婚のメリットをお話しします。メリット1:家事の分担
一人暮らしの場合、家事は、自分でするかお金を払って家事代行をお願いするしかありません。しかし、結婚すれば家事を家族で分担できるメリットがあります。パートナー次第ではありますが、お互いに得意なものを担当したり、曜日で決めたり、分担の仕方は色々あります。
“今まで一人でやっていたこと”が2人以上で分担できるようになる。これは結婚におけるとても大きなメリットです。また、どちらか片方に任せっきりにしない方が、生活する家庭にこだわりが持てて、より自分の家が好きになれます。
メリット2:社会的な信用・信頼の獲得
日本には、「結婚できて一人前」という考え方があります。もしかしたら前時代的だと思われるかもしれませんが、まだ残っている考え方であることも事実です。「結婚している男性は責任感があり、信頼できる」という評価を受けられるのもメリットの1つですね。
また、結婚して家族をもつと、仕事への意欲も高まるでしょう。結婚をすると、有無を言わず、自分以外の人間も守っていかねばならなくならなくなります。
他にも、家庭を持つ上司・同僚との共通の話題も増えますので、充実した会社生活が送れるようになるメリットもあるでしょう。
逆に、仕事での付き合いに悩まされている場合は、家族を理由に不要な付き合いを断れるメリットも。
「妻の体調が悪くて」「妻が早く帰ってくるよう言っておりまして」と、独身の時よりも、角を立てることなく断ることができます。
何より、自分の親や周りの人が喜んでくれるメリットがあります。素敵なパートナーと家族になれば、子どもをもつ機会もあるでしょう。
親御さんにとって息子の結婚は、何よりのプレゼント。「結婚しないの?」という問いにも、悩まずに済むでしょう。
結婚を決意した男性は凛々しく、周りの親戚や友人からも一目おかれます。きっと「結婚おめでとう」と祝ってくれます。周りを安心させることができるのもメリットの1つです。
男が家庭を持つデメリットは?
一方で結婚のデメリットは、自分のための時間が減るということです。デメリット1:自由な自分の時間が減る
仕事終わりに一杯飲んで帰る。本屋に寄って帰る。その日に友人と連絡をとって遊びに出かける。このような行動は、結婚していないときよりは間違いなく取りづらくなるはず。子供が生まれれば、休日も家族で過ごすことになるので、自分ひとりの時間を確保するのは、より難しくなります。
でも、そんな時こそパートナーと相談し、きちんと自由な時間を作るようにしましょう。
むしろ、独身時代より、1人の時間を大切に思えるようなりますし、ありがたみを感じる分充実した時間を過ごそうという気持ちにもなります。考え方によっては、こちらはメリットにも成り得るのかもしれません。
デメリット2:恋愛からの卒業
これは、人によっては完全なデメリットですね。たくさんの女性と付き合いたい、恋愛をしたいという方にとって、結婚はとても厳しい選択。
色んな方とお付き合いし、お互いの価値観を学んだり、楽しく過ごしたりするのは若いうちはとても大切です。
ただ、歳を重ねても、上記のような考えを持ち続ける人はそこまで多くないと思います。長く1人の人と付き合うのは、相手に寄り添うこと、相手を思いやる気持ち・行動が必要です。
そんな風にお互いに寄り添い合えるパートナーを見つけることができたときは、それが、恋愛から卒業するタイミングなのかもしれません。
思いやりのある人間になる・深みのある人生を謳歌するためにも、ひとりの人を生涯愛する誓いを立てることは、とても大切。
ぜひここは、「恋愛からの卒業を考えられるようになる人格の変化はむしろメリットである」という捉え方が出来るようになりたいものですね。
じゃあ、女性はどうなの?良いことはどれくらいある?
続いて、女性における結婚のメリットを見ていきましょう。メリット1:子育てにおける安心感
恐らく女性にとって1番の結婚のメリットは、安心して子どもを育てられること。女性は未婚でも子どもを授かることはできますが、育てるとなると、手間やお金など様々な苦労がかかるものです。
結婚していれば、男性の収入や手もあるので、金銭的なメリット、育児を分担できるメリットがあります。ひとりで全てをしなければならないと気負う必要はありません。
また、手伝ってくれる人がいるという観点で言えば、女性は旦那さんのご両親と仲良くやっていくことができれば、自分を助けてくれる人は結婚する前の2倍になります。
結婚して初めての子育て。不安ばかりだと思います。そんなとき、既に子育てを経験済みの母が2人もいる。こんなに心強いことはありませんね。
メリット2:男性と同じく家事分担が出来る
育児に限らず、男性と同じく家事も分担できるメリットがあります。パートナーが苦手なことは引き受け、逆に得意なことはお願いしてみましょう。全部1人でこなせる人も、体調が悪くなったり、仕事が忙しすぎたりして、家事ができない・やる気が出ない日は必ずあります。
お互いに自立した生活を送れていれば、家事や育児などを助け合うことができるのも結婚のメリットです。
女にとって家庭を持つと良くないことは…?
男性とも共通しますが、自分の自由になる時間、お金が少なくなることです。デメリット:時間と自由に使えるお金が減る
独身時代は自分の時間を自由に使えていました。もちろんそれに伴ってお金も自由に使えましたよね。自分磨きで習い事をしたり、好きなサロンに通ったり、友だちと旅行したり。
それが結婚すると、全て自分の思うままにというのは難しくなります。もちろん、パートナーとなった男性側も同じではありますが。
そんな時は、お互いに「これだけはやらせてほしい!」という希望を話し合ってみましょう。
我慢せずに、大切なことはそのままに、やりたいことがきちんと無理ない範囲でできれば完璧です。
むしろ、自分の趣味や譲れない時間を大切にした上で、それ以外の時間は愛する家族との時間となれば、これは結婚のメリットに変わります。
お相手の親戚とのお付き合い
親戚付き合いが始まるのも、結婚のデメリットとして挙げられがちかもしれません。昔に比べると、煩わしい親戚付き合いは減ってきているかもしれませんが、全ての付き合いから手を引くことは難しいはず。
冠婚葬祭、年始やお中元などもそうですが、一番大変なのは、親戚の家に行くことです。
お盆や正月でせっかく休みなのに、親戚が集まる中に顔を出すことになり、あまり気が休まらず、連続休暇にメリットがない人もいるかもしれません。
デメリットだと感じる時間になって、嫌々パートナーの家族とコミュニケーションを取らなくてはいけない…。
そんなことにならないよう、パートナーの家族や親戚とはなるべく仲良くなれるような工夫や努力を、早めからしておきましょうね。
結婚するとお金はどうなる?税金や保険は?
お小遣い制はデメリット?
不自由?お金がたまる?
結婚するとどんな管理をするのかは人によりますが、多くのカップルは夫婦共通の財布をつくり、そこから生活費を出すパターンになるはず。お小遣い制になり、好きなだけお金を使えないイメージありますよね。
しかし、積み立てたお金は家族のために使えるメリットでもあります。独身の時よりお金が貯まりやすいのはメリット。
一緒にストレスも溜めてしまわぬよう、「なぜお小遣い制にするのか」「なんのためにお金を貯めるのか」など、夫婦間の共通認識をきちんと持っておきましょう。
固定費は?
月々の使えるお金に関係したところで言うと、毎月かかる家賃・水道光熱費・通信費が安くなるのは結婚の大きなメリットですね。月々の支払い金額は上がるかもしれませんが、一人暮らしの時に比べれば、1人当たりにかかる固定費は必ず安くなっているはずです。
また、お金に関しては、補助を受けられる企業に勤める方は、住宅手当、家族手当等、他にも増える手当てがないか、人事に確認してみることをおすすめします。
そして、一時的に増える支出では有りますが、指輪・結婚式・新婚旅行等はかなり大きな出費になります。このお金は、結婚をしなければ必要のない費用なので、デメリットといえばデメリットかもしれません。
良いお金の使い方ができたと思えるように、しっかり吟味し、話し合い、後悔のない選択をしてくださいね。
税金面の問題
税金面でのメリット・デメリットは、両方ともフルタイムの仕事をしている場合は、特に重要性は大きくありません。自分1人で払っていたときと同じシステムになります。パートナーがパート勤めや専業主婦(夫)の場合は、所得税の配偶者控除のメリットがあります。
パートナーが年間150万円未満の収入であれば、配偶者控除の適用となり、片方がもう一方の扶養に入ることで支払わなければならない所得税が安くなります。
どちらかの収入が月12.5万円までである場合は、もう一方は配偶者控除を受けられます。
なお、このメリットは所得控除を受ける人の年収が1120万円以下の場合に限られます。
保険料について
続いて、社会保険等に関するメリット・デメリット。
保険料はどちらも自営業者ではない場合、基本的にはどちらか片方のみが支払うことになります。
詳しく説明する前に、まずは被保険者の区分をご紹介します。
- 第1号被保険者:自営業者、学生、パート、無職など。第2号・第3号に含まれない場合は第1号。
- 第2号被保険者:会社員・公務員等は第2号。給料から天引きされる厚生年金。
- 第3号被保険者:第2号の被扶養配偶者。専業主婦(夫)
国民年金を第1号保険者(アルバイトやパート)として自分で払っていた方は、結婚相手が会社員または公務員であった場合、第3号保険者になります。
第3号被保険者は、第2号被保険者の扶養家族となるため、保険料の支払いの必要性はなくなります。しかも、金額自体はパートナーがいてもいなくても変わりません。
つまり、複雑な条件はあるものの、結婚した場合、税金や保険金の面ではデメリットはありません。現状維持か、減額になるか、のどちらかなのでメリットのほうが多いです。
男女共通の精神的なメリットデメリット
精神的なメリット・デメリットは表裏一体。結婚して家に帰ってくると、家に誰かがいる生活になります。これをデメリットに感じる人もいるでしょう。
ただ、それはメリットにもなりえます。いくら1人の時間が充実している人でも、寂しくなる時間も誰にでもあるもの。
シェアハウスなどに住み、絶えず誰かがいる人もいるでしょう。しかし、立ち入った話をする相手は限られてくると思います。
結婚すれば、家に誰かがいて、その人と深い話をすることができます。
信頼できる相手に悩んでいることを話すことができ、その日あった他愛ないことを話せるのは、精神的に安定できる大きなメリット。
2人で生活していると、気になる点が出てくるのがデメリットです。
脱いだ服をそのままにする、食器を片付けずにゴロゴロしてしまうなど、細かなことが気になる時期もあるでしょう。
でもパートナーだけでなく、あなた自身にも相手が気になるようなポイントは必ずあります。お互い様だと思い、些細なことは気にしない、嫌なことはきちんとパートナーに伝えて話し合うことが大切です。
また、些細なことを気にしない人間になることができれば、これは夫婦生活だけでなく、仕事や人間関係にもメリットがあります。人のことばかりを気にしてもメリットはないのです。
大切なところは話し合い、その他は大らかに受け入れる。やわらかで温厚な姿勢が身につくのも、きっと結婚のメリットと成り得ます。
将来にわたって、1人の人と向き合うことができます。苦しい時も楽しい時も、全て隣で見ていてくれる人がいます。
相手の表情を伺って、合わせたコミュニケーションを取るだけでなく、安心して、深く愛せる。そんな人と結婚できれば、結婚は人生に深みを与えてくれるメリットがあります。
まとめ
結局のところ、上記のメリット・デメリットを踏まえて、結婚をするもしないも本人たち次第です。結婚には必ずメリットもデメリットもあります。
ただ、結婚しないと経験できないことがあるのは事実。また、1人で過ごす人生よりも2人以上で過ごす人生の方がきっと楽しいはずです。
結婚をしていれば、楽しい思い出は共有して2倍に、悲しいことや苦しいことはパートナーと2人で分け合って半分に。
そんな風に、デメリットよりもメリットの方を大事にして、デメリットはお互いで話し合ったり助け合ったりしてなるべく気にしなくてもいいようにしていけたら理想ですね。
結婚したからといって、すぐに何かをあきらめる必要は無いのです。むしろ、相手の生活が自分の中に入ってくるので、選択の幅や視野も広がります。
今までできなかったことに、パートナーと取り組める機会がきっとあります。結婚し、深く愛した人と共に歩める人生は、きっと幸せなものとなるでしょう。