大切な友人が結婚した際、任される可能性があるのが「結婚式でのスピーチ」。
もし頼まれたら、ビシッと決めて、結婚式を盛り上げたいところですよね。…とは言っても、結婚式のスピーチをすることはそうあるものではありません。
「どういった流れで話したらいいのか」「スピーチのポイントやマナーって、どういったものがあるのか」こんなことを思っている方も多いはず。
そこで今回WILLMARI編集部では、結婚式のスピーチについて徹底調査してきました。スピーチをする際に最低限知っておかなければならないポイントや感動的なスピーチを行うためのコツをご紹介いたします。
さらに!すぐに使える結婚式のスピーチの例文も掲載していますので、時間がないあなたもここを見れば、最高のスピーチを行うことができます。
最低限知っておきたい!結婚式のスピーチの基本とは?
こちらでは、結婚式のスピーチについて、最低限知っておきたいマナーや種類についてご紹介していきます。スピーチは大きく分けて7つ
一言で「スピーチ」と言っても、種類は多岐にわたります。そのため、何回かのタイミングに分けて、スピーチ時間を設定しています。具体的に結婚式のスピーチには、下記の7種類が存在します。
- 開宴の挨拶
- 媒酌人挨拶
- 主賓祝辞
- 乾杯
- スピーチ余興
- 花束贈呈
- 謝辞
まずは、この種類を知ることから始めましょう。
文章量は800字に収める
結婚式は、限られた時間の中で進めなければならないので、ダラダラしたスピーチをするのは好ましくありません。文字数は800字を目安に作成をしましょう。時間で言うと、約3分のスピーチ時間となります。
どれほど長くなったとしても、1000字程度にすることを心がけましょう。
スピーチにそぐわない内容・言葉とは
大きく分けて、下記の4つの内容はおめでたい場所にはふさわしくない内容のため、避けましょう。- 政治の話
- 宗教の話
- 自分の話
- 仕事の宣伝
忌みワードを使わない
次に紹介する「忌み言葉」「重ね言葉」は、別れや再婚を連想させるため、スピーチに組み込んではいけません。スピーチ原稿を作成する際には、必ず確認しておきましょう。
忌み言葉 | 重ね言葉 |
「切る」「欠ける」「壊れる」「避ける」「刺す」「刺される」「去る」「飽きる」「冷える」「再び」「戻る」「失う」「終わる」「終わり」「消える」「倒れる」「閉じる」「逃げる」「破れる」「別れる」「つぶれる」「割れる」「泣く」「消える」「薄い」「途絶える」 | 「皆々さま」「かさねがさね」「しばしば」「わざわざ」「いろいろ」「くれぐれ」「たびたび」「二度三度」「またまた」「ますます」「重々」「再々」「かえすがえす」 |
まずは、スピーチを行う際の最低限の知識についてご紹介しました。次ではスピーチを行う際に心がけておきたい所作をご紹介していきます。
スピーチをする時に気をつけたい所作について
こちらでは、スピーチを行う際に心がけたい所作についてご紹介いたします。
まずは一礼を
マイクの前に立ったら、まずは一礼しましょう。新郎新婦に掛けるように促す
スピーチしてくれる人物が登場する時、新郎新婦は起立していることが多いです。そのため、着席するように促しましょう。明るい表情で
緊張のあまり、神妙な面持ちでスピーチする人がいますが、どうしても雰囲気が暗くなりがち。そのため、明るい表情でしゃべりましょう。できれば、笑顔も作りたいところです。視線はまっすぐ
メモしたスピーチを読みながら喋っても構いませんが、下を向き続けるのは印象が良くありません。だから、視線は会場に向けてまっすぐが望ましいです。新郎新婦に抜けてスピーチする気持ちはあるかもしれませんが、会場全体にしゃべる意識を忘れてはなりません。
美しい文章を構築できれば、美しいスピーチができるとは限りません。マイクの前に立った時の「所作」も込みでスピーチですので、しっかり確認しておきましょう。
ここまででスピーチについての全体像やポイントについては掴めてきたかと思います。続きまして、実際スピーチ原稿を作成するという方のために、きれいなスピーチの文章構成と例文をご紹介いたします。
聞く人を唸らせる文章構成と例文とは?
ここまで説明してきた上手いスピーチを組み立てるためには、文章構成を理解しておくことが何より大切。大まかに、次の5段階でスピーチを構築してみましょう。第1段階・お祝いの言葉から入る
まずは、お祝いの言葉から入りましょう。「〇〇さん、○○さん、ご結婚おめでとうございます。」というように、新郎新婦の名前を入れた挨拶を心がけてください。
第2段階・自己紹介
自己紹介しましょう。大まかに言うと「ただいまご紹介いただきました、○○です。私は、新郎と同じ高校にいまして…」といった流れです。
第3段階・新郎or新婦とのエピソード
新郎のゲストとして出席しているなら、新郎とのエピソードを。新婦のゲストとして出席しているなら、新婦とのエピソードを述べましょう。
第4段階・激励の言葉
これから、新たな門出を踏み出す新郎新婦に向けて、激励の言葉を述べましょう。「これから、〇〇さんと手を取り合い、温かい家庭を築いてください。」など。
第5段階・お祝いの言葉で締める
最後は、お祝いの言葉でスピーチを締めましょう。「本日は、おめでとうございました。」といった簡単な締めで構いません。
こちらの構成を元にして、作ったスピーチ例文が下記になります。
友人代表のスピーチ例
○○くん、○○さん。ご結婚おめでとうございます。ご両家ならびに、ご親族の皆様方にも、お祝い申し上げます。
私、ただいまご紹介にあずかりました、新郎○○さんの友人の、○○と言います。○○さんとは、同じ高校に通っていたころから仲良くさせてもらっています。
本日は、友人を代表してご挨拶させていただきます。皆様どうぞ、ご着席ください。
○○さんは、私を応援してくれたり、困っている時に助けてくれたり、友人であり兄のような存在でした。
印象に残っているのは、大学受験のときです。なかなか成績が上がらなかった私の勉強を助けてくれましたね。○○さんと仲良くなれて、私は幸せ者です。
○○さん、私の大事な友人を、温かく守ってあげてください。お二人の幸せを、心から祈っております。以上をもちまして、お祝いの言葉とさせていただきます。ご静聴ありがとうございました。
主賓のスピーチ例
私は、ただいまご紹介にあずかりました、新郎○○くんの上司の、○○と申します。諸先輩方を差し置いて僭越ですが、お祝いを述べさせて頂きます。
お二人は、おかけください。
新郎の○○くんは、我が部のエースとして活躍。勝負にかける「真剣さ」を私に教えてくれました。
難しい仕事や新しい仕事も、真っ先に着手します。この物事にかける誠実さが、○○くんの魅力だと感じております。
これからお二人は、一緒の人生を歩まれるわけですが、晴れないときも、○○くんの誠実さがあれば、実りある人生を築けると信じています。
お二人とご両家の幸せを祈念いたしまして、私からのご挨拶とさせていただきます。本日はおめでとうございます。
「時間がない!」という方は、こちらを参考にしてスピーチを作成されることをおすすめいたします。
ここまでで、結婚式のスピーチについて、大部分は理解できてきたかと思います。続いては、スピーチをさらに感動的なものにする、2つのポイントについてご紹介。
結婚式をさらに盛り上げる2つのポイント
ではここからは「感動的なスピーチにするための法則」を紹介したいと思います。場面がイメージできる文章を
新郎、または新婦との思い出を淡々と述べるだけでは、出席者全員の心に響くスピーチにはなりません。誰もがエピソードの場面をイメージできる文章にするのがコツ。なるべく、具体的なエピソードを盛り込むことを心がけましょう。
服装も気を付けましょう
「その人の魅力」も込みでスピーチということを忘れてはなりません。そのため、既に紹介している所作にプラスして、服装にも気を配りましょう。結婚式に出席する時点で、恥ずかしくない服装をするのはもちろんのこと、スピーチ前に身だしなみのチェックをすることもお忘れなく。
まとめ
いかがでしたか?結婚式のスピーチはただのお手紙ではなく、結婚式の雰囲気を作るものと言っても過言ではありません。
今回のポイントを確認し、最高のスピーチをで新郎新婦を祝福してあげましょう。